積分型ビジネス2
投稿日:2025.05.02
コピー機には、数千枚ごとにメンテナンス作業が必要になります。
小型の普及機は、カートリッジと言って、交換が必要な部品を一式パッケージにしてあり、お客様自身で交換します。
このカートリッジの価格が結構高いと感じるお客様も多いと思います。
中級機(毎分20~49枚)や高速機(毎分50枚以上)には、メンテナンス作業が必要になります。
メンテナンスは、機械を止めて、消耗部品を交換する作業です。1~2時間くらい掛かります。
部品代以外に、サービスマンの出張料や技術料(作業工賃)を支払う必要があります。定額制の販売店もあります。
販売店の収益は、メンテナンスを自社で行うか、メーカーに任せるかで大きく違ってきます。
小さな販売店では、自社でサービスマンを抱えず、メーカーにサービスを委託します。
このような販売店では、消耗品である黒い粉(トナー=お客様が補充)だけが収益源になります。
大抵は、本体価格も高いです。
ある程度の規模の販売店では、自社で技術要員を抱え、自社でサービスを実施します。
消耗品代やサービス費用で稼ぎます。(これが結構、儲かります)
こういう販売店では、コピー機の拡売や買い替え需要を獲得することができます。(ビジネスの好循環)
故障してからお客様を訪問すると、結構な苦言を頂きます。しかも修理の1~2時間はお客様はコピー機を使えません。
賢い販売店は、お客様のコピー量を把握して、故障前にサービス告知をお客様にお伝えします。
お客様と相談しながら事前にサービス日程を決めると、お客様も安心して任せてくれるようになります。
最近のコピー機では、リモートでコピー量や部品の消耗状態が把握できるシステムが導入されています。
事前メンテナンスに伺ったサービスマンは、保守だけなく、機械の状態も把握できます。
通常、コピー機の寿命は4~5年ですので、お客様に買い替え提案ができます。
お客様も、いつも来てくれるサービスマンが提案するので、信用度が高く、買い替えに応じて頂くケースが多いです。
また、サービスマンは、自社のコピー機以外に、他社のコピー機の事も把握しています。
同一フロアーにどんなコピー機が置かれていて、使用状況も見ています。(情報収集)
その状況を営業にも伝えていますので、営業も時期を見計らって、他社機の買い替え提案に行きます。
この業界は、1台より複数台を導入すると、一括値引きをしますので、お客様にもメリットがあります。
実力のある販売店は、オセロゲームのように次々と他社のコピー機を置き換えて行きます。
また、お客様もメンテナンスに同じ販売店の同じ人が来る方が安心です。
そうやって、お客様をどんどん囲い込んで行きます。
当社も何か新しい積分ビジネスを始めてみてはどうかと思います。
おわり
営業本部 エンジニアリンググループ
山本 一詞