AI(Artificial Intelligence=人工知能)について 2
投稿日:2025.11.04
前回のつづきです。
工業分野でのAIの活用は目を見張るものがあります。
機械学習分野と呼ばれるものです。
簡単に言えば統計処理です。実験データから最小二乗法を使って近似曲線を算出する。その超
高精度版です。
データ数は100メガ(1億個)以上、近似曲線というよりデータの法則性と言った方が良いかも知れません。
ハードウェアはパソコンにNdiviaのGPUボードを搭載したものです。このGUPが威力を発揮します。
・ゲーミングPCにGPUボード2枚(大体30万円)で、処理時間は10時間程度
・専用ハードウェア(300万円)で、処理時間は30分程度
です。物凄いスピードで計算しまくります。勿論、機械学習専用のソフトウェアを使います。(オープン系)
応用分野としては、画像が絡む分野が多いです。
例えば、レントゲン画像(CT)の可視化、工業用カメラ画像から不良品などの抽出などです。
写真自体が100万画素を超えるような大きなデータで、平面画像から立体画像を生成できます。
これらの画像ソフトウェアの開発に於いて、最適な数値化をする目的で使用されています。
何十回という実験データを基に、何回もAIでデータ処理し、最適化を行います。
最近ではエッジAIと言って、機械や測定器の制御装置にAIチップを採用し、その場でデータ処理するものが登場しています。
代表例は、顔認証です。パソコンで顔認証するには、それなりのハードウェアと処理時間が必要でした。
ところがスマホでは、当たり前のように顔認証によるログインができます。
特に業務用のタブレットでは、より厳密な顔認証ができます。赤外線カメラが搭載されており、写真と本物の区別ができます。
皆さんがAIと思っている物と、メーカーがAIだと言っている物には随分と開きがあります。
おわり
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営業本部 エンジニアリンググループ
山本 一詞
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