2025.06.23

全国安全週間について解説!

全国安全週間とは?

 昭和3年から始まり、今年で98回目を迎える全国安全週間は、「人命尊重」という基本理念の下、「産業界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」を目的に、年に一度実施されています。以下より、全国安全週間の主な目的や重要性、実施内容についてさらに詳しく解説いたします。

労働災害の現状

 これまで事業場では、労使が協調して労働災害防止対策が展開されてきました。この努力により長期的には労働災害が減少していますが、令和6年の労働災害については、死亡災害は前年を下回る見込みであるものの、休業4日以上の死傷災害が増加する見込みです。特に、高年齢労働者の増加等を背景として転倒や腰痛といった労働者の作業行動に起因する死傷災害や、墜落・転落による死亡災害が依然として後を絶ちません。
 また、労働災害を少しでも減らし、労働者が安全に働く職場環境を築くためには、令和5年3月に策定された第14次労働災害防止計画に基づく施策を推進し、労使一丸となって着実に取り組むことが求められます。

今年度の実施要綱

 令和7年度の全国安全週間は2025年7月1日(火)から7月7日(月)までの一週間実施されます。更なる労働災害の減少を図ることを目的として、以下のスローガンの下、取り組まれます。
多様な仲間と 築く安全 未来の職場

全国安全週間の目的

全国安全週間の主な目的は、労働災害を防止し、労働環境の安全意識を高めることです。具体的には以下のような点が挙げられます。

1.安全意識の向上
 労働者や経営者の安全意識を高め、事故や災害を未然に防ぐ教育を行うこと。

2.自主的な安全活動の促進
 産業界全体で自主的に安全対策を講じるための活動を推進し、参加を促すこと。

3.情報共有
 労働災害や安全対策に関する情報を広く共有し、効果的な対策を講じる道筋をつけること。

4.安全文化の定着
 職場における安全文化を根付かせ、持続的な安全意識の向上を目指すこと。

全国安全週間の活動内容

全国安全週間の期間中には次の事項を実施することが求められています。

1.安全大会の開催
 経営トップや専門家による講演を通じて、安全への所信表明や意識の統一を図ります。
2.安全パトロール
 職場全体の安全点検を行い、潜在的な危険を早期に発見し対策を講じる活動です。
3.スローガンの掲示
 安全に関するスローガンを掲示し、全従業員に安全意識の重要性を訴えます。
4.講習会の実施
 労働安全に関する講習会を開催し、全従業員に対する教育を行います。
5.安全関係資料の配布
 社内での安全衛生に関する資料を作成・配布し、知識の向上を図ります。
6.家族への啓発活動
 労働者の家族にも職場の安全意識を持ってもらうため、文書の送付や見学会を実施します。
7.緊急時の訓練
 事故や災害が発生した際の対応訓練を行い、適切な行動を身に付けるための取り組みです。

当社の取り組み

 当社では、労働安全の取り組みとして、年度ごとに労働安全衛生方針を作成し、スローガンを掲げて社内共有しています。以下は2024年度の労働安全衛生方針および活動指針、スローガンです。

 また、安全衛生大会を毎年開催しており、今年度は9月5日に安全衛生大会を行う予定です。工事業者と一堂に会して安全講習の受講や情報共有をすることで、現場の安全について再確認しています。

まとめ

 全国安全週間は、労働災害を防止し、安全で健康的な職場環境を築くための貴重な機会です。企業と労働者が一丸となって活動することで、より安全な職場を実現することができます。この機会を活かし、職場内の安全意識をさらに高めることが、労働者一人一人の生活を守ることにつながります。安全への意識を共に高めていきましょう。

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