2025.05.13
工場や倉庫の暑さ対策 ~熱中症対策グッズのご紹介~

工場や倉庫等における夏場の暑さ対策について、以前の投稿で低コストかつ短期間でできる暑熱対策工事についてご紹介しました。今回は、工事不要で導入できる設備や対策グッズを紹介いたします。
熱中症対策の義務化スタート
厚生労働省の労働安全衛生規則(省令)の改正により、2025年6月1日から職場での熱中症対策が義務化されることになりました。対象となるのは暑さ指数28以上もしくは気温31℃以上で、連続して1時間以上もしくは一日あたり4時間を超えて行う作業となります。
義務付けられる内容は、以下の3点です。
①熱中症の疑いがある人を早期に発見するための体制整備
②熱中症の疑いがある人が見つかった場合に重篤化を防止するための措置の実施手順の作成
③関係作業者への周知
これらが適正に行わなかった場合、罰則(労働安全衛生法第119条)として、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
厚生労働省が発表した資料の中から、熱中症の疑いのある人への処置のフローチャート例を下記よりダウンロードできます。
以下より、具体的な暑さ対策について述べてまいります。
①暑さ指数(WBGT)の把握
WBGT(暑さ指数)は、気温、湿度、輻射熱を総合的に評価する指標であり、労働環境における熱中症リスクを把握するために非常に有用です。JIS規格に適合した暑さ指数計を準備し、工場内の各作業場に配置することで暑さ指数を随時把握しなければなりません。また、暑さ指数計は定期的に点検しておく必要があります。
環境省が運営する熱中症予防情報サイトでは、熱中症警戒アラートが随時発表されます。アラート発表をお知らせしてくれる便利なメール配信サービスや、環境省公式アカウントによるLINE通知でも確認できます。
▶熱中症予防情報サイト (熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート発表状況)
②設備による対策
送風機や冷風扇などを導入することで暑さ指数を低減し、作業者にとって快適な作業空間を作ります。工場や倉庫など、広い空間の暑熱対策に最適な商品として、NBCエンジニアの低騒音・省エネタイプの大型ファン「エアムーブミニ」があります。最大30m先まで風を届ける大風量で、インバーター制御のPMSMを採用しているため風量の無段階調整が可能です。キャスター・ストッパー付きのため、移動も簡単に行えます。また、超大型冷風扇「クールファン」は、約30m先まで涼風を届け、1台で200㎡をカバーする能力があります。200Lの大容量タンクのため、作業者の負担となる給水回数を削減できます。

③服装による対策
透湿性と通気性の良い服装を準備し、送風や送水により身体を冷却する機能を持つ服の着用も検討する必要があります。近年は工事現場やアウトドアなど、様々なシーンで利用されているのがファン付きの空調服です。ベストやジャケットに内蔵された小型ファンで服の中に空気を取り込むことで汗を蒸発させ、身体を冷やします。
空調服の他には、保冷剤を使ったり冷たい水を通して身体を冷やすウェアもあります。特に40℃近いような高温多湿の空間では、空調服の風が高温になり涼しさを感じられないことがあります。水冷服は、冷たい水をチューブで通すことで効果的に身体を冷やすことができます。

④水分・塩分補給による対策
汗をかくと体温調節に必要な水分や塩分が失われるため、熱中症を発症しやすくなります。そのため、こまめな水分・塩分補給が大切です。大量に汗をかいている場合はスポーツドリンクや経口補水液など、塩分濃度0.1~0.2%程度の水分を摂取する必要があります。塩分補給には塩飴、タブレットなどが手軽に食べられるのでおすすめです。食事には、塩分を多く含む梅干しや、塩分とミネラルを同時に摂取できる塩昆布、味噌汁なども熱中症対策には有効です。
まとめ
様々な暑さ対策をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?本格的に暑くなる前に、お早めにご検討いただくことをお勧めします。
当社ではこれまで暑熱対策に関する多数の商品販売・工事実績があります。どのような対策がいいか迷われている場合も、ヒアリングや現地調査を行い、お客様の工場や作業場に最適な設備・対策を提案させていただきます。
ぜひお気軽にご相談ください♪
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